ぜんぶ

僕のうちにはTVはもうない


雑誌も買わない


電話もとらない


もうなにもいらない


だけどまだしにたくはない


どうしたらいいのかわからない


見るものすべてが美しく


聞こえてくるものがすべて心地よい


そんな季節はもうこない


ぼくはいま笑って


話して


いきているけど


毎日少しずつしんでいく


記憶も思い出もあの曲も


あのときの海も


みんな沈んで燃えていく


さよならさよなら


みんなさよなら

木曜日 つめたい雨

誰だって年はとるもので、あの頃の自分もそう思ってた


それが怖い気持ちもしたし
けれど、

ずっとモヤモヤしていた時期も過ぎていくだろう未来を


少し待ち遠しい気持ちでもいた


まさか君に会えないなんて
思いもしなかったんだ


どうして待てなかったのか
今ならわかるのに

苦しさに負けて手にしたものは
更に辛いものでしかなかった


弱さのせいで嘘を重ねて
逃げ切れなくなって
初めて吐いた本音で苦しめられる


正直でいて何になる
正しくあれば幸せになれる?


じゃあ汚く染まった僕の手も
濁ってしまった僕の目も


誰にもみつけられないまま
死んでしまうのかな


ペシミストな僕

本当はいつだって弱虫で
幸せを呟いたって
それが叶わないのがわかっていた気がする


きっと幸せな明日がくるから
苦しくても辛くても
眠って朝を迎えたいと言ったきみ


そうだね。と僕は笑ったけど
本当は怖かった


ずっと君といたかったよ
それはホントだったんだよ

どうして僕はいつも本当の事が
本当であればあるほど


伝えられなかったんだろう

今もわからない


君が最近どうしているのか聞いたよ


僕は相変わらずだよ
嘘つきなのは変わらない


君と会えなくても (嘘だよ)


きっと幸せになるよ (嘘だよ)


だから君も


僕の知らない人でいて


笑っていて


そんなこと 僕が祈らなくても


きみは そうするだろうけど


きみの幸せだけ祈ってるよ
 
会えなくても (嘘だよ)


今日も冷たい雨が降ってる

さいごにみた

別段、気にしていたわけではないと

言い聞かせるように繰り返し繰り返し

思い込ませている時点で気にしているのだとわかってる


もしかして、死んでしまったのかもしれないと

錯覚するほどに存在が薄くなっていて

思い返して記憶を探るとやはり生きていた

当たり前なのだけど。


自分の薄情さに驚いてしまう。

あんなに好きだ好きだと騒いで泣いていたのに

ねぇこころってどこにあるのですか


君は、生きていて、周りには知人や友人なんてものもいて。

知っていた頃とは随分変わったのだと思う

それを悪だと思うのは自由だけど

君に思い知らせてやりたいというのは間違い


そんな、幸せそうに笑って

僕がいなくても笑ってる

ぼくは君がいなくても昔から同じだ

悲しかったら泣くし、笑いたければ笑う

ただ、それだけだ。


あんなに好きだと言ってくれたのに

君の後ろ姿は随分つめたく見えるんだよ

ねぇ何故なんだろう

どうしてこんなことになった?